こうべ花時計

こうべ花時計昨日つまり2015年3月24日に、久しぶりにこうべ花時計をじっくりとみる機会がありました。とてもきれいでじっと見ていると心が落ち着いてきました。
1950年代前半、第13代神戸市長の宮崎辰雄の提案に基づき、スイス・ジュネーヴのイギリス公園に設置されていた花時計をモデルにした日本初の花時計が製作されることになった。神戸市民や神戸市内の企業はこの計画に好意的な反応を示し、多額の寄付金が寄せられた。この寄付金を元に花時計の製作が進められ、市民有志から神戸市への寄贈という形で設置されることになった。

花時計の製作は神戸市役所の新庁舎(現在の2号館)建設に合わせて進められ、新庁舎完成と同時期にその北側に設置された。1957年4月26日午前、新庁舎開庁記念式典に続く形で始動式が行われ、花時計は稼働を開始した。
花時計は小高い山のような形をしており、直径6m、傾斜角度15度の文字盤が設置されている。文字盤の中には後述のように季節ごとに様々な花が、文字盤の周りにはジャノヒゲが植えられている。

文字盤
前述のように、文字盤には花が植えられている。設置当初、花は相楽園内の花苗園で栽培されていた。1963年以降は須磨離宮公園内の花苗園で栽培されている。使用される主な花は春はパンジーとヒナギク、夏はコリウスとベゴニア、秋はモヨウビユとコギク、冬はハボタンで、ハトによる食害に遭いにくいデージー、コギクの使用頻度がとくに高い。年8回ほど花の植え替え工事が行われる。文字盤の図柄はその時行われる行事をテーマにしたものや、市民からの公募作品をもとに決定される。デザイン公募は年4回ほど行われる。

時計の針はステンレス製で、分針は長さ260cm・重さ16kg、時針は長さ310cm・重さ20kg、秒針は長さ310cm・重さ8.2kgである。

機械室
花時計の裏側にある機械室の入口
花時計の地下には機械室がある。文字盤に花が植えられていることから防水のため、機械室の壁には防水モルタルが塗られており、時計の針軸には防水リングが装着された上に油脂が塗られている。なお、機械部分は電気によって作動しており、停電に備えてバッテリーも内蔵されている。

防犯装置
花時計に対する悪戯は当初は少なかったが次第に増加した。これを受けて神戸市は1985年、防犯センサ(赤外線式と熱感知式の2種類)を設置した。夜間花時計に侵入する者が現れた場合には防犯ベルが鳴る仕組みになっている。

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