地域ぐるみ年金発掘with手話

地域ぐるみ年金発掘with手話

いわゆる「消えた年金問題」で、保険料は納めてあるのに誰のものかわからない年金記録が2186万件(2013年3月現在)残っている。国は、受給者らに再確認を呼び掛けているが、自分だけでは過去の記録を調べにくい高齢者も多い。鹿児島県の奄美群島では、吐息ぐるみで相談会を開き年金を”発掘”し始めた。

「昔のことだし、あきらめとったのよ」。鹿児島県徳之島町役場で2013年5月に開かれた年金相談会。朝一番で訪れたのは、昭和20年代に「大阪市のパチンコ店で働いていた」という78歳の女性だった。聞き役の年金コンサルタントの柴田友都さんは、その店が厚生年金に加入していた可能性があり、事業所特定の手掛かりがあれば、請求漏れ年金が見つかると判断。「使っていた駅の名前は覚えていますか」などと、当時の記憶をあぶりだした。

こうして請求漏れが見つかった島民は、20数人に上るという。相談会は奄美群島の老人クラブ協議会の主催で昨年始まり、地元の特定郵便局長会などが準備し町も協力。高齢者の請求漏れ年金に詳しい柴田さんを招き、これまでに農閑期の出稼ぎ先や戦時中の勤め先が厚生年金に入っていたものの、本人が知らずにもらい忘れていたケースが明らかにされた。

「消えた年金」問題は2007年に発覚。旧社会保険庁(現日本年金機構)によるずさんな記録の管理によって、持ち主不明の記録が約5100万件あると分かった。国は、受給者や加入者に「記録に漏れや誤りがないか確認を」と呼び掛け特定作業を続けてきた。

ただ昔の記憶があいまいで、相談の仕方がわからない高齢者も多い。「相談しようにも近くに年金事務所がなく、電話ではうまく説明できない。こうした”相談弱地”のお年寄りの記録ほど、そのままになってる」と相談会に協力した元郵便局長松林清博さん。

日本年金機構は2013年1月から、再確認を呼び掛けるキャンペーンを実施中だ。これまでの特定作業のデータから「高齢になるほど記録を確認できていない」として、年代の高い順に通知を送っている。日本年金機構のホームページでは、持ち主不明記録を検索できるサービスも始まった。

「パソコンが苦手な高齢者もいる。島に限らず遠隔地では周囲の協力次第で、埋もれた年金は見つかるはずです」と柴田さんは話している。

というニュースを知りました。

私が活動している手話関係でも2013年8月22日の木曜日には、神戸市役所で手話ができる社会保険労務士による無料年金相談を実施予定です。

手話を使う高齢者の方々で、「ひょっとしたら請求漏れの年金があるかもしれない」という方は、2013年8月22日に神戸市役所で手話ができる社会保険労務士がお待ちしています。

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