手話×ITで社会を変える05 大木洵人・シュアール代表

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手話も他の言語と全く同じで、常に変化する”生き物”だ。新たな言語を表す手話は次々と生まれるし、地域によっては微妙に違う「方言」もある。

例えば、携帯電話大手の「ソフトバンク」という会社を示す手話。

僕の知る限りでは、最初に生まれたのは「柔らかい・銀行」というストレートな表現だった。

それが、架空の家族のCMが話題になると「白い・犬」に。さらに、同社がプロ野球チームを買収し「福岡ソフトバンクホークス」が誕生すると、チームのロゴマークを示す、左肩に2本の指をあてる手話が生まれた。

新しい手話については、日本手話研究所がパブリックコメントを募集しながら「標準手話」を決めているが、手話の発展のスピードには、なかなか追い付けない。

そして、手話を学びたい人にとっては、言語から手話を検索することはできても、手話からその意味を検索することができないのがどても不便だった。

そこで開発したのが「スリント(SLinto)」というオンラインの手話辞典。

手話が入力できるキーボードを独自に開発し、「あの手話の意味がわからないという時も、位置や指の形から手話を絞り込み、動画を見ながら意味を確認できるようにした。

オンラインで公開しているので、利用者が動画で単語を追加したり、投稿されている手話を評価したりすることもできる”権威”はないが、今一番使われている手話がわかると自負している。

他の全ての言語と同じように、手話の意味や使い方は、専門家が決めるものではない。

聴覚障害者だって「スカイツリー」や「モモクロ」について、話すのだから。

(大木洵人・シュアール代表、談)

以上は、http://tkgb.seesaa.net/article/401381873.htmlからの引用です。

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