皆さんは「手話」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。福祉?ボランティア?
残念ながら、僕の活動分野はそのどちらともちょっと違う。
僕が代表を務めるベンチャー企業「シュアール」(神奈川県藤沢市)は、情報技術(IT)を使って聴覚障害者を支援する「ビジネス」を展開している。
手話ビジネス。
この聞き慣れない事業を立ち上げたのは2008年。大学2年生の時だ。
事の始まりは中学時代。何げなくNHKの「手話講座」をぼーっと見ていて、ある手話に目を奪われた。忘れもしない。
「この道は行き止まりです」という意味を表す、シンプルな手の動き。
「なんて美しく、洗練された”言語”だろう。」
手話に関する知識は何もなかったが、その感動は鮮やかな記憶として残った。考えてみれば「行き止まり」が、その道に進み始めるきっかけ、というのも運命的な話だ(笑)。
その後も手話へのあこがれは消えず、大学に入学して間もなく、手話サークルを立ち上げて、超過障害者向けのバラエティー番組の制作に取り組んだ。
手話によるエンターテインメントを増やそう、と始めたのだが、この時初めて聴覚障害者と一緒に活動したことによって、娯楽以前にも多くの課題があることに気づかされることになる。
例えば、110番や119番も簡単にはできないし、ホテルの部屋の呼び鈴も聞こえない。
そもそも、ホテルや駅、空港に、手話が使える人がほとんどいない。
このままでいいのか?
いや、いいはずがない。
でも、ボランティアという立場で自分にできることは限られているー。
そう考えた僕は、数カ月悩んだ後、起業に踏み切った。(シュアール代表 大木洵人)
以上は、http://tkgb.seesaa.net/article/400571809.htmlからの引用です。
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